Captain America: First Vengeance #8

ついに! 最終話! MCUの前日譚コミックの中では最も話数の多いシリーズでした。なんとか終えられて嬉しいです。
現時点の正史とは矛盾する描写がいくつかあるのでこれから翻訳されるとは考えづらいですが、スティーヴ・ロジャース及びキャプテン・アメリカ映画のファンなら絶対に楽しめる作品です。興味がある方はぜひ実際に読んでみてください。

では、続きからあらすじと感想です。
 

あらすじ


1942年、ブルックリン、レッドフックのとある研究施設で、超人計画(Project: Rebirth)のための装置が完成する。あとは被験者の選出を残すのみであったが、フィリップ大佐が推薦した20の候補者を、アースキン博士は全て却下してしまう。

一方1944年のデンマーク諸島では、ついにレッドスカルことヨハン・シュミットとスティーヴが対峙していた。シュミットの後ろには怪しげな石板が! 彼に飛びかかるスティーヴだが、それはソノグラム――音波による映像投影技術が生み出した幻であり、シュミット本人はこの施設にはいなかったのだ! 彼はルーン文字の描かれた石板に向けて大量のヴァイタ線を照射し、それを爆発させようとする。スティーヴは、その超人的な脚力でここを脱出し「劣等種」を見捨てるか、それとも彼らと共に死ぬかという選択を迫られる……。

場面は1942年のニューヨーク州のリーハイ・キャンプへ戻る。候補者の訓練をフィリップ大佐と共に眺めるアースキン博士だが、やはり決めかねる様子。超人血清の秘密は全て博士の頭の中にあり、彼が決心しない限り、超人計画は実行に移されないのだ。

絶対絶命のピンチに陥ったスティーヴ。しかし彼の不屈の精神は逃げることを許さなかった。石板にヴァイタ線を浴びせているケーブルを盾を使って粉砕し、間一髪のところで全員脱出に成功する! 古代の遺物を利用するレッドスカルの企みとは果たして何なのか? その謎を解き明かすことを決心し、キャプテン・アメリカはまた次の戦いに赴くのであった。


感想


『ザ・ファースト・アベンジャー』でスティーヴが実験体になる部屋からストーリーが始まります。ここでハワードが「私は今でもブルックリン計画という名前の方がいい思ってますよ、フィリップ大佐。ロス・アラモスにいるオッペンハイマーとその仲間たちに競争相手がいると知らせて、驚かせてやりましょうよ」と言います。いかにもハワードっぽい軽口ですね。
『アイアンマン』で一瞬映るトニーについての記事
によると、この後ハワードも核兵器に関わることになります(輸送計画に協力したようです)。

アースキン博士は超人血清の秘密を一切書き留めなかったそうです。「シュミットに殺されないようにするために」と言っていますが、自分以外の人間が濫用し、第二のレッドスカルが生まれることを恐れたからかもしれません。


シュミットがスティーヴにこだわる理由は彼が世界で唯一の「同類」であり、自分と並び立つことのできる「優等種族」だから、ということがこのイシューでも強調されています。スティーヴにそのことを認めさせたいんですね。

う~ん、この二人って確かに能力的には同等なのかもしれませんが、精神性という意味では全く正反対なので、そうやって説得しようとしても無駄なんじゃないかなと思います。だってスティーヴは超人血清によって正義の心が倍加されてるんですよ。少なくとも『ザ・ファースト・アベンジャー』の時点でその心が揺らぐことはありませんでした。

最近の作品だとスティーヴは苦悩に揺れているよう見えますが、それは「正しいこと」の概念が多様化した世界で何のために戦うのかということが見えづらくなっているからです。それでも「正しいこと」を行いたいという彼の気持ちに変わりはない。「国や組織のために戦うこと=市民や仲間を守ること」という図式だった時代が終わり、『ウィンター・ソルジャー』でどちらかを選ばなければならなくなったとき、彼が選んだのは後者でした。この「人の命を守る盾になる」という精神性は彼がキャプテン・アメリカになった当初から変わらず持っているものです。

本当に、レッドスカルのやろうとしていたことは無意味でした。まぁ、無駄だとわかってても「仲間がほしい」とゴネるそのいじらしさ(?)が彼の魅力なんですけどね。


次のコミック感想記事では『シビル・ウォー』前日譚を扱いたいです。予告することで自分にプレッシャーをかける作戦!
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