Captain America: First Vengeance #3

前回の続き。今回は1話分だけ。
#3ではヨハン・シュミットがナチスの中でのし上がっていく過程が描かれています。
狂気的なアートが素晴らしい。Luke Rossは他のイシューも担当していますが、#3の彼の絵はずば抜けています。
 

あらすじ


スティーヴはアーマー相手に戦いを繰り広げる。そこへ流れてくるワーグナーの楽曲と謎の男の声……その声の持ち主であるヨハン・シュミットは、1934年2月、ベルリン歌劇場でのヒトラーとの出会いを回想していた。彼は「神話世界の魔法」は「現実に存在する科学」であるという仮説を伝え、援助を申し込む。SAのカウフマンからは冷たい扱いを受けるが、SSのヒムラーは彼に興味を示した……。
そして1934年6月30日、バート・ヴィースゼーの保養クラブ「ハンゼルバウアー」で事件は起こる。カウフマンを始めとしたSAの面々は惨殺され、シュミットは兵器開発計画を引き継いだ。
10年後の今、シュミットの「仮説」の結果がキャプテン・アメリカの目の前に現れる……それはキューブの力を利用した戦車だった!

感想


史実を元に描かれているせいか、かなり重苦しい雰囲気のイシューでした。

出だしでシュミット(レッドスカル)がかけているレコードはワーグナーの『パルジファル』。その後に続く歌劇も同じです。
その後の、ヒトラーとシュミットの会話で引き合いに出されるのは『ニーベルングの指輪』だと思います。北欧神話をモチーフにした作品です。

歴史に明るくないのでいろいろ調べましたよ~笑
「長いナイフの夜」は実際に起きた事件で、当時ドイツ国防軍と軋轢を深めていたSA(突撃隊)を疎んだヒトラーやヒムラー(SSのトップ)が、1930年にその幹部を粛清したんだそうです。
MCUではこの事件にシュミットが一枚噛んでいた、ということになっています。これによりSAのカウフマンが担当していた兵器開発部門を手中に収めたんですね。
このシーンの1枚絵が衝撃的です。

 fv03_js.jpg

このシリーズにはいろんなキャラが出てきますが、シュミットに一番力が入ってる印象。映画本編でもこの狂気を見せてほしかった……。
ナチスのオカルト部門絡みのフィクションが大好きなんですが、『ザ・ファースト・アベンジャー』ではそのジャンル特有の匂い・独特の陰影みたいなものを感じなかったんですよね。その足りなかったものがコミックにはしっかり表れていてニヤニヤします。

あと最初にも言いましたが、#3はアートとカラーが本当に凄い!! 他のイシューとは違う作品みたいです。歴史上実際に起こった血の惨劇を描くうえで少し雰囲気を変えたのかなぁ。
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