『アベンジャーズ』セカンドスクリーン:トニーの新聞記事

今度はトニーのプロフィールから閲覧できる新聞記事を訳してみました。
『アイアンマン』で、彼がアイアンモンガーと戦った次の日の朝刊のようです。
 

アイアンマンの正体とは?
文 ユージーン・カーク

  昨晩、ハワード・スターク記念道路で異常な戦闘が起こった。二体の素性不明のメカニカルスーツ――マスコミが「アイアンマン」と名付けたものを含む――が道路を粉砕し、通勤者を恐怖に陥れ、4300万ドル近い損害を引き起こした。
  戦闘は付近にあるスターク・インダストリーズの研究施設で始まったものであると思われるが、企業の代表者はコメントを拒否。代表取締役のトニー・スターク氏が、本日中に報道機関へ向けての記者会見を予定している。
  「アイアンマン」とその戦闘相手の素性についてはさまざまな説があるが、その中にはスターク・インダストリーズの実験が失敗したのでは、という憶測もある。
  地域の住人からは、同様の事件がこれからも起こるのではないかという心配の声も上がっている。
  「わたしは1日に2度ハワード・スターク道路を通ります」と地元の住民であるラリー・リーは言う。「これからはハイテクのピエロが空から車の屋根に落ちてくるんじゃないかって心配しなきゃいけないんでしょうか。時速70マイルで走ってる時に?」
  これは単なる始まりにすぎないのではないかと言う人もいる。2児の母親であるウェンディ・ベイカーの意見はこうだ。「これが単独の事故なのかどうか、誰にもわからないじゃないですか。子供たちを学校に行かせずに家にいさせるべきなのかしら? なんだか全部が現実ではなく、SF小説の出来事みたいです」
  戦闘の原因がなんであれ、世論は――道路で直接事件を目撃したドライバーの証言を受け――「アイアンマン」はヒーローであるという意見を支持しているようだ。
  「僕にはアイアンマンはみんなを守っているように見えました」とダニエル・マーフィは状況を説明してくれた。「彼は道路にいる人たちを守ろうと努力していたんです。一方で、大きな灰色のアーマーは邪魔になっている人たちのことはどうでもいいって感じでした」
  ここ数週間、「アイアンマン」の噂は世界中を駆け巡っていた。まず、アフガニスタンのクナール州では、グルミアという小さな村の外で空飛ぶ金属製のアーマーが武装集団と交戦したという目撃談が報告されている。その後、市外ではアメリカ軍のF22ラプターが未確認飛行物体と交戦しているところが目撃され、伝えられるところによると、その際に一機が撃墜された。この件はアメリカ軍によって演習時の事故と説明されている。しかし、アーマーの下に隠された人物の正体――もし本当にそこに人が入っているとすればだが――は、依然謎に包まれたままだ。
  だが昨晩の出来事が発生した後、多くの人がアイアンマンとスターク・インダストリーズの間に何らかの関係があるのではないかと疑い始めている。スターク・インダストリーズはアイアンマンや、その敵対者との繋がりを認めてはいないものの、その沈黙がかえってさまざまな憶測を引き起こしている。
  「もしスターク社がこの兵器を製造しているなら――そうとしか思えませんけどね、あの人型の兵器ですよ――わたしたちには知る権利があると思います」とベイカーは言う。「あれだけ多くの被害を与えることができるものは規制される必要があります」
  「我々は昨晩の事件を国家安全保障に関わる問題として調査しています」と述べるのは、上院軍事委員会で委員長を務めるスターン議員だ。「スターク・インダストリーズが依然として兵器を製造しているなら、我々は全ての権力を行使して、必ずこれらの兵器を規制するつもりです」
  スターク・インダストリーズへの捜査に関してどのような手段が取られるのかと尋ねると、スターン氏はこう答えた。「まず、すぐにスターク氏に事情を聴くことになるでしょう」
  ゲリー・アヴネットも通勤途中にハワード・スターク道路での事件を目撃したが、彼の場合はアイアンマンに対して多少異なった印象を抱いているようだ。「彼の正体がなんだろうと構いません、わたしにわかるのは、彼がいなかったらわたしは今頃死んでいただろうということだけです」とアヴネットはコメントした。「あの大きな灰色のロボットがわたしの車を押し潰そうとしたその時、アイアンマンがそれを止めてくれたんです。わたしが妻子の元へ無事帰ることができたのは彼のおかげですよ」
  「目の前を走馬灯が流れました」とリンジー・ローゼンソールは回想する。戦闘中、彼女の車を灰色のロボットがアイアンマンへ向けて放り投げたのだ。「聞こえるのは後部座席にいた子供達の悲鳴だけだったんですが、信じられないことに、アイアンマンはわたしたちをなんとか無事キャッチしてくれたんです」
  彼の素姓はいまだに不明だが、ここのところ数回姿を現していることから、アイアンマンはこれからも消えることはなさそうだ。そして彼の正確な意図を疑う人たちがいる一方で、たくさんの人々がこのマスクの下に隠れた謎の人物に命を救われ、彼が我々を守っていてくれることに感謝しているのである。


この新聞が出たすぐ後に、"I am Iron Man"発言があったわけですね。
スターク・インダストリーズと何らかの繋がりがあることはみんな期待してただろうけど、まさか社長本人が中に入ってたとは思わなかっただろうなぁ。笑
関連記事
スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://shiranegi.blog137.fc2.com/tb.php/40-d4c74302

Comment

shan

はじめまして。
「アイアンマン」の検索をしていてこちらにたどり着きました。


映画の「アイアンマン」シリーズしか観ていなかったので

「アイアンマン」は経営を狙うオバディアとの争い
「IM2」はアントン・ヴァンコの逆恨み
「IM3」もこれまたキリアンの逆恨み

・・と、なんだなんだ結局スターク親子の個人的な問題でもって
街を破壊するような勢いで戦闘してるだけじゃないかーと
思うところもあったのですが
コミックスの方ではちゃんと「世界平和に貢献してる」部分も描かれていたのですね。
映画ではさらっと触れているだけだったので、いまいちぴんときませんでした。

こちらでマーベル関連の記事を拝見してトニー・スタークの人物像がさらに鮮明になりました。
ジャービスや不器用アームのトピックもとっても面白かったです。

セカンドスクリーンなんていうものもあるのですねぇ。
いろいろと興味深かく拝見しました。ありがとうございました。

また拝見しにきます!
  • URL
  • 2013/10/28 01:03
  • Edit

根岸

shanさん、コメントありがとうございます!

確かに映画本編は「だいたいスタークのせい」なところがありますね。自業自得というか、身から出た錆というかw
映画ではそれらの過ちの結果をどうやって精算し、自分の糧にしていくかという内面的なストーリーを中心に据えているので、ヒーローとして外の世界とどう関わっているかということを描く余裕がないのかもしれません。そこをコミックでしっかり補完しているのはさすがだなと思います。
特にブログでも紹介したPublic Identityというコミックに、アイアンマンとしてのスタンスを確立していく様子が描かれているんですが、何故か邦訳されていないんですよね……。今からでもいいから訳してほしいです。

マーベルの映画シリーズは背景設定がしっかりしているので、映像を読みこんでいくとすごく面白いですよ。ぜひshanさんも細かいところまでご覧になってみてください。きっと新たな発見があると思います。

このブログ、いまはちょっとお休み中なのですが、近々投稿を再開する予定です。
しばらくはハルク関連のコミックの話になりますが、思い出した時にでもまた覗いてみてくださいね^▽^
  • URL
  • 2013/11/01 00:01
  • Edit

Post Your Comment

コメント登録フォーム
公開設定

Utility

※ご注意※

主にTFとMarvelについての感想とも妄想ともつかない文章を記録していくブログ。MarvelはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)中心。腐女子的発言を含む場合があります。基本的にリンクフリー。バナーはこちらをDLしてください。

随時更新記事

カテゴリ

openclose

タグ